葬儀のあと

百箇日法要とは いつ・卒哭忌の意味・規模・お布施と香典・初盆と重なるとき

更新 文 みおくり手帖 編集部

この記事の要点

  • 百箇日は亡くなった日を含めて100日目。曜日は命日の翌日と同じになります。
  • 卒哭忌とも呼ばれ、泣き暮らす日々を終える区切り。家族だけで営むことが多い法要です。
  • 4〜6月ごろに亡くなった人は、百箇日が初盆の前後に来ます。菩提寺と早めに相談します。
目次
  1. 百箇日はいつか
  2. 卒哭忌の意味
  3. どのくらいの規模で営むか
  4. 納骨と合わせる場合
  5. 初盆と重なるとき
  6. お布施と香典の考え方
  7. 浄土真宗・神式の場合

百箇日(ひゃっかにち)は、亡くなった日を1日目として数えた100日目に営む法要です。日付で計算するときは、命日に99日を足します。曜日は、命日の翌日と同じ曜日になります。

百箇日は「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれ、声をあげて泣く日々を終える区切りとされてきました。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)によると、最近はごく内輪で営むことが多い法要です。この記事では、日付の計算、言葉の意味、規模の決め方、納骨と合わせる場合を説明します。初盆と時期が重なる人の早見表、お布施と香典の考え方もまとめました。

百箇日はいつか

真宗大谷派は、百箇日を「亡くなった日を入れて百日目」と説明しています。四十九日と同じく、命日を1日目として数えます。

命日 四十九日 百箇日
2026年10月8日(木) 11月25日(水) 2027年1月15日(金)
2026年11月20日(金) 2027年1月7日(木) 2027年2月27日(土)
2026年12月28日(月) 2027年2月14日(日) 2027年4月6日(火)
2027年1月15日(金) 3月4日(木) 4月24日(土)
2027年3月1日(月) 4月18日(日) 6月8日(火)

(編集部が計算)

ほかの日付は、法要日程の計算ツールで命日を入れると確かめられます。99日は7の倍数より1日多いため、百箇日の曜日は命日の翌日の曜日になります。平日に当たる場合は、前の土日などに繰り上げて営むことがよくあります。

卒哭忌の意味

「卒哭」は、中国の古い礼法の言葉です。字通によると、喪に服している期間の最後の哭礼(こくれい=声をあげて泣く儀礼)を指します。「哭(声をあげて泣くこと)」を「卒(お)える」という意味です。

宗派などの説明は、どれも「悲しみに区切りをつける時期」という点で共通しています。

資料 百箇日(卒哭忌)の説明
天台宗 死別の悲しみから立ち直る時期
臨済宗妙心寺派 遺族が嘆き悲しみを卒業する日
全互協 泣き暮らした日々に別れを告げ、生活に目を向ける頃

(各資料をもとに編集部が要約。2026年10月8日確認)

天台宗によると、インドの仏教では四十九日までの七日ごとの供養が中心でした。中国に伝わってから、百箇日・一周忌・三回忌が加わったとされます。日本国語大辞典は、鎌倉時代の『吾妻鏡』(1224年の記事)に百箇日の仏事の記録があると紹介しています。

どのくらいの規模で営むか

百箇日は、親族を広く招く法要ではないことが多いです。全互協は、初七日以降の法要は主に内輪で営むとしています。百箇日についても、最近はごく内輪で卒塔婆を立てるだけで済ませることが多いと説明しています。大阪府高槻市の葬儀式場の案内も、今は初七日と四十九日の法要だけを営む家が多いようだと書いています。

営み方は家によって違います。主な形を並べました。

営み方 内容 向いている場合
家族で法要を営む 自宅やお寺で読経してもらう 菩提寺とのお付き合いを大切にしたい
納骨と合わせる 百箇日に納骨と法要を営む 四十九日に納骨できなかった、お墓が新しい
お参りだけにする 家族で仏壇やお墓にお参りする 四十九日を終えたばかりで負担を減らしたい
葬儀の日に済ませる 葬儀の日に繰り上げて営む 遠方の親族が多い

(全互協、浄土真宗本願寺派、真宗大谷派、宝性寺の説明をもとに編集部が整理)

全互協によると、葬儀の日に初七日だけでなく四十九日や百箇日まで合わせて営む「繰り上げ法要」もあります。その場合も、当日に家族でお参りすると気持ちの区切りになります。

補足

全互協は、浄土真宗を除く宗派では、百箇日に施餓鬼会(せがきえ=広く無縁の霊にも施す法要)をあわせて営むことがあると紹介しています。卒塔婆を立てるかどうかも含め、菩提寺の習わしを確かめてください。

納骨と合わせる場合

納骨の時期に、法律の決まりはありません。浄土真宗本願寺派は、満中陰(四十九日)か百箇日あたりが一つの目安だとしています(地域によって違います)。真宗大谷派も、四十九日や百箇日などの節目に合わせるのが一般的だとしています。

埼玉県越谷市の宝性寺(真言宗豊山派)は、新しくお墓を建てた場合の例を案内しています。百箇日に石塔の開眼法要(お墓を供養の場として迎える法要)を営み、その日に納骨する人が多いそうです。この場合、百箇日の法要、開眼法要、納骨の法要を一度に営むことになります。

納骨には、火葬場で日時を記入してもらった火葬許可証(埋葬許可証)が必要です。墓地、埋葬等に関する法律第14条により、墓地の管理者は許可証を受け取ってからでないと納骨させてはいけないと定められています。納骨の手順は納骨の時期と手順にまとめています。

初盆と重なるとき

春から初夏に亡くなった人は、百箇日が初盆(四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆)の前後に来ます。編集部が計算した早見表です。

命日(2026年) 百箇日 7月盆の地域の初盆 8月盆の地域の初盆
3月1日 6月8日 2026年7月 2026年8月
4月1日 7月9日 2026年7月 2026年8月
4月5日〜8日 7月13日〜16日 2026年7月(百箇日と同時期) 2026年8月
5月1日 8月8日 2026年7月 2026年8月
5月6日〜9日 8月13日〜16日 2026年7月 2026年8月(百箇日と同時期)
5月26日 9月2日 2027年7月 2026年8月
6月1日 9月8日 2027年7月 2026年8月
6月26日 10月3日 2027年7月 2027年8月

(お盆を13日〜16日として計算。初盆は、その年の7月盆なら5月25日まで、8月盆なら6月25日までに亡くなった人が対象)

4月5日〜8日に亡くなった人は7月盆、5月6日〜9日に亡くなった人は8月盆の期間中に、百箇日が来ます。お盆の時期は地域によって違うので、お住まいの地域のお盆の日程は初盆(新盆)の準備で確かめてください。

臨済宗妙心寺派の冊子によると、お盆の数日間、僧侶は多くの家を回って読経します。百箇日と初盆が近い場合は、早めに菩提寺に相談します。2つを合わせて営むかどうかについて、宗派の公式な決まりは見当たりませんでした。お寺の考えに従ってください。

お布施と香典の考え方

施主が用意するもの

百箇日のお布施について、調査元のはっきりした全国の統計は見当たりませんでした。金額は地域とお寺で違うので、法要をお願いするときに尋ねてかまいません。

包み 包むとき 表書き
お布施 法要をお願いしたとき 御布施
御車代 寺以外の会場に来てもらったとき 御車代
御膳料 僧侶が会食を辞退したとき 御膳料
卒塔婆料 卒塔婆を立ててもらうとき 卒塔婆料、御塔婆料

(全互協、献辞辞典をもとに作成)

献辞辞典によると、浄土真宗には卒塔婆を立てる習慣はありません。包み方と渡し方はお布施の相場と渡し方にまとめています。

招かれた人の香典

百箇日の法要に招かれたら、香典(御供物料)を持参するのが一般的です。全互協は、法要の香典は葬儀の香典の半額程度が目安としています。全互協が紹介する三和銀行の調査(1998年)では、四十九日・一周忌・三回忌以外の「その他の法要」で最も多かった額は1万円でした。古い調査なので、親族の申し合わせがあればそれに合わせます。

表書きは、四十九日を過ぎているので「御仏前」が一般的です。全互協は、四十九日以降の仏式の法要では「御仏前」を使うとしています。「御供物料」はどの宗教でも使えます。法事の日に動くお金の全体は法事で包むお金のまとめをご覧ください。

浄土真宗・神式の場合

浄土真宗:真宗大谷派は、満中陰の法要のあと、次は百箇日の法要になると説明しています。追善のためではなく、亡き人をご縁に仏さまの教えにふれる法要とされます。卒塔婆は立てません。

神式:百箇日にあたるのが「百日祭」です。神社本庁によると、亡くなってから100日目に行います。日程は神社に相談してください。

キリスト教式:全互協によると、キリスト教には仏教のように法要の日がはっきり決まっていません。記念の集いをするかどうかは、所属する教会に相談してください。

法要全体の流れと一覧は法事と法要の違いに、四十九日の数え方は四十九日の数え方にまとめています。

よくある質問

百箇日はいつですか?

亡くなった日を1日目として数えた100日目です。日付で計算するときは、命日に99日を足します。2026年10月8日(木)に亡くなった場合、百箇日は2027年1月15日(金)です。曜日は命日の翌日と同じになります。

百箇日法要は必ず営むものですか?

決まりはありません。全日本冠婚葬祭互助協会は、最近はごく内輪で済ませることが多いと説明しています。家族でお墓や仏壇にお参りするだけにする家もあります。葬儀の日に繰り上げて営むこともあります。営むかどうかは菩提寺と家族で相談して決めます。

百箇日のお布施はいくらですか?

調査元のはっきりした全国の統計は見当たりませんでした。金額は地域とお寺で違うので、法要をお願いするときに尋ねてかまいません。寺以外に来てもらうなら御車代、会食を辞退されたら御膳料を別に包みます。

百箇日に招かれたら香典は必要ですか?

法要に招かれたら、香典(御供物料)を持参するのが一般的です。全日本冠婚葬祭互助協会は、法要の香典は葬儀の香典の半額程度が目安としています。四十九日を過ぎているので、表書きは「御仏前」か「御供物料」にします。

百箇日と初盆が近いときはどうしますか?

4月から6月ごろに亡くなった人は、百箇日が初盆の前後に来ます。お盆は僧侶が多くの家を回る忙しい時期なので、早めに菩提寺に相談します。百箇日と初盆の法要を合わせるかどうかは、宗派の公式な決まりが見当たらないため、お寺の考えに従ってください。

出典・参考にした資料

  1. 百箇日(デジタル大辞泉・精選版日本国語大辞典)コトバンク(2026-10-08 確認)
  2. 卒哭(普及版 字通)コトバンク(2026-10-08 確認)
  3. 葬儀と供養について(法要の期日)天台宗(2026-10-08 確認)
  4. Q&A(供養や法事の意味)天台宗(2026-10-08 確認)
  5. 臨済宗の仏事(オンライン版)臨済宗妙心寺派(2026-10-08 確認)
  6. 葬儀・法事・お墓のこと(法事・年忌法要)真宗大谷派(2026-10-08 確認)
  7. 仏事のこと(納骨の時期)真宗大谷派(2026-10-07 確認)
  8. よくあるご質問(納骨の時期)浄土真宗本願寺派(2026-10-08 確認)
  9. ご法要(百カ日・石塔開眼)真言宗豊山派 宝性寺(埼玉県越谷市)(2026-10-08 確認)
  10. お葬式のマナー:法事の種類にはどんなものがありますか?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  11. お葬式のマナー:法要・供養はどのようにして行なうの?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  12. お葬式のマナー:法要の進め方は?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  13. お葬式のマナー:葬儀の当日に行うくりあげ法要一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  14. お葬式のマナー:神式の法要一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  15. お葬式のマナー:香典袋の表書きは「御霊前」それとも「御仏前」?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  16. お葬式のマナー:法要に招かれたらどうする?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-08 確認)
  17. 卒塔婆料・御塔婆料(献辞辞典)コトバンク(2026-10-08 確認)
  18. 市営葬儀式場のしおり高槻市(2026-10-08 確認)
  19. 墓地、埋葬等に関する法律(第14条)e-Gov法令検索(2026-10-07 確認)
  20. 神葬祭神社本庁(2026-10-08 確認)

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