葬儀のあと

四十九日法要の準備と当日の流れ いつから何をするか・お布施・服装

更新 文 みおくり手帖 編集部

この記事の要点

  • 準備は1〜2か月前から。まず日程を決め、菩提寺に法要をお願いします。
  • 本位牌は作るのに日数がかかるので、1か月前までに注文すると安心です。
  • お布施の額は地域や寺院で違います。直接尋ねても失礼ではありません。
目次
  1. 準備のスケジュール
  2. お布施の考え方
  3. 当日の流れ
  4. 服装
  5. 香典返しの時期
  6. 浄土真宗・神式・キリスト教式の場合

四十九日法要の準備は、1〜2か月前から始めると落ち着いて進められます。最初に日程と場所を決めて、菩提寺(お付き合いのあるお寺)に法要をお願いします。そのあと、参列者への連絡、会食と引き出物、本位牌、納骨の準備を進めます。お布施の金額は地域や寺院で違い、全国共通の目安はありません。

この記事は、仏式で四十九日法要を営む場合を中心に、準備の順番と当日の流れをまとめました。浄土真宗と、神式・キリスト教式の違いにも触れます。四十九日の日付の出し方は四十九日の数え方をご覧ください。

準備のスケジュール

目安として、次の順番で進めると漏れが少なくなります。

時期 やること ポイント
1〜2か月前 日程・場所を決め、菩提寺に依頼 当日より前の土日などに繰り上げる慣習がある
1か月前 参列者に連絡。会食・引き出物を手配 家族だけなら電話で十分
1か月前 本位牌を注文 文字入れに日数がかかる
1か月前 納骨するなら墓地・霊園に連絡 墓石への彫刻も早めに依頼
2週間前 人数を確定し、会場・会食に伝える 引き出物の数も合わせる
前日まで お布施、供物・花、持ち物をそろえる 持ち物は下のリスト

1. 日程と場所を決める

四十九日の当日が平日なら、その前の土日や祝日に繰り上げて営む慣習があります。霊符山尊星王院は、法事は繰り上げることはあっても、日を過ぎてはいけないとされていると案内しています。

日付は法要日程の計算ツールでも確かめられます。場所は、自宅、菩提寺の本堂、葬儀会館や霊園の法要室などから選びます。納骨も同じ日にするなら、お墓に近い場所が移動の負担を減らせます。

2. 菩提寺に法要をお願いする

日程の候補を2〜3つ用意して、菩提寺に電話で相談します。お寺の行事と重なると希望の日が取れないことがあるので、早めの連絡が安心です。菩提寺がない場合は、葬儀でお世話になった僧侶や、葬儀社に相談する方法があります。

3. 参列者に知らせる

親族を招く場合は、日時、場所、会食の有無を知らせます。家族だけで営む場合は、電話や口頭で十分です。法要に呼ぶ範囲に決まりはありません。

4. 会食と引き出物を手配する

法要のあとの会食は「お斎(おとき)」とも呼ばれます。会食をしない場合は、持ち帰り用の料理や品物を用意する家もあります。参列のお礼として、引き出物を用意するのが一般的です。

5. 本位牌を用意する(仏式・浄土真宗以外)

葬儀で使った白木の位牌は、四十九日までの仮のものです。浄土宗によると、位牌には2種類あります。四十九日までお祀りする「仮位牌(白木位牌)」と、お仏壇にお祀りする正式な「本位牌(塗り位牌)」です。真言宗豊山派の宝性寺は、四十九日法要にあわせて本位牌の開眼法要を営み、白木の位牌はお焚き上げするよう案内しています。

本位牌は、戒名(法名)などの文字を入れるのに日数がかかります。尊星王院は、作るのに1週間から10日ほどかかると案内しています。仏壇店には1か月前までに注文すると安心です。

補足

浄土真宗では位牌を用いません。浄土真宗本願寺派は、亡き人の法名や俗名、死亡年月日などを過去帳に記すと説明しています。浄土真宗の場合は、何を用意するか菩提寺に確認してください。

6. 納骨の準備をする

納骨の時期に、法律上の決まりはありません。真宗大谷派は、多くの地域で四十九日の法要の後にお墓に納めることが多いと説明しています。浄土真宗本願寺派は、満中陰(四十九日)か百か日あたりが一つの目安だとしています。

お墓や納骨堂に納めるときは、火葬場で火葬済みの記載を受けた火葬許可証が必要です(墓地、埋葬等に関する法律第14条)。墓地の管理者に提出するので、なくさないよう保管してください。墓石に戒名などを彫る場合は、石材店にも早めに依頼します。

お布施の考え方

四十九日法要のお布施について、調査元や調査年がはっきりした全国の統計は見当たりませんでした。そのため、この記事では金額の目安を載せていません。地域や寺院、お付き合いの深さによって大きく違います。

真宗大谷派は、お布施は読経の対価ではなく、金額にも本来決まりはないと説明しています。そのうえで、困ったときは地域の人に聞いたり、住職に事前に尋ねたりすることを勧めています。法要をお願いするときに「皆さんどのくらいお包みしていますか」と聞いても、失礼にはあたりません。

包み方

  1. 表書きは「御布施」とします。真宗大谷派は「御布施」「御法礼」が望ましいとしています。
  2. 袋は、白無地の封筒か、黒白・双銀などの水引の袋を使います。浄土宗は、弔事の水引は黒白や双銀の結び切りがふさわしいとしています。
  3. 僧侶に会場まで来てもらう場合の「御車代」や、会食に出ない場合の「御膳料」を別に包む地域もあります。菩提寺に確認してください。

当日の流れ

仏式の四十九日法要の、一般的な流れの例です。宗派や会場によって順番は変わります。

  1. 受付・着席。施主(法要を営む人)と家族は早めに会場に入り、僧侶を迎えます。
  2. 開式。施主が短くあいさつをします。
  3. 読経。僧侶がお経をあげます。本位牌を用意した場合は、開眼の法要もあわせて行います。
  4. 焼香。施主、家族、親族の順に焼香します。
  5. 法話・閉式。僧侶の話のあと、施主がお礼のあいさつをします。
  6. 納骨(する場合)。お墓に移動し、納骨の法要を営みます。
  7. 会食。施主のあいさつで始め、終わりに引き出物を渡します。

当日の持ち物

持ち物 メモ
遺骨・遺影・白木の位牌 納骨や位牌の入れ替えをする場合
本位牌 開眼してもらう
火葬許可証(火葬済みのもの) 納骨する場合に必要
お布施・御車代など 袱紗に包んで渡す
数珠 家族全員分
供物・花 会場に用意がない場合

服装

施主と家族は、喪服を着るのが一般的です。参列者に「平服で」と伝えた場合でも、施主側は喪服か、それに近い黒っぽい服にするとよいでしょう。真宗大谷派は、法事に参列するときは喪服、または派手ではない清楚な服装にし、念珠(数珠)を持参するよう案内しています。子どもは制服があれば制服で、なければ地味な色の服で参列します。

香典返しの時期

仏式では、忌明けとなる四十九日法要を終えてから、お礼状を添えて香典返しを送るのが一般的です。法要が済んだ報告とお礼を兼ねます。葬儀の日に品物を渡す「当日返し」をした場合でも、多めの香典をいただいた方には、忌明け後に改めて品を送ることがあります。品物の選び方や表書きは、地域の習わしもあるので、贈答品店や親族に確かめると安心です。

浄土真宗・神式・キリスト教式の場合

浄土真宗でも、四十九日(満中陰)の法要を営みます。浄土真宗本願寺派は、中陰法要は亡き人への追善のためではなく、遺族が悲しみから立ち直っていくための機縁だと説明しています。位牌を用いない点など、準備するものが違うので、菩提寺に確認してください。

神式では、仏式の四十九日にあたるものとして「五十日祭」があります。神社本庁によると、亡くなってから50日目に行い、そのあと家中を祓って神棚のおまつりを再開します。キリスト教式では、記念の集いの時期や形が教会によって違うので、所属する教会に相談してください。

四十九日のあとの一周忌や三回忌の年は、年忌法要の早見表で確認できます。

よくある質問

四十九日法要の準備はいつから始めますか?

1〜2か月前から始めると余裕があります。最初に日程と場所を決め、菩提寺に法要をお願いします。そのあと参列者への連絡、会食と引き出物の手配、本位牌の注文、納骨の準備を進めます。

四十九日法要のお布施はいくらですか?

地域や寺院によって違い、全国共通の目安はありません。真宗大谷派は、金額に決まりはないとし、地域の人や住職に尋ねてみることを勧めています。法要をお願いするときに、率直に聞いてかまいません。

四十九日法要は家族だけでもいいですか?

問題ありません。参列者の範囲に決まりはなく、家族だけで営むこともできます。僧侶に読経をお願いするかどうかも、家族の考えで決められます。親族に知らせるかどうかは、後の付き合いも考えて決めると安心です。

香典返しはいつ送りますか?

仏式では、忌明けとなる四十九日法要を終えてから、お礼状を添えて送るのが一般的です。葬儀の日に品物を渡す「当日返し」をした場合も、多めの香典をいただいた方には、忌明け後に改めて品を送ることがあります。

出典・参考にした資料

  1. よくあるご質問(お位牌・お布施・中陰表)浄土宗(2026-10-07 確認)
  2. 葬儀・法事・お墓のこと(中陰・法事での持ち物・服装・金封の表書き)真宗大谷派(2026-10-07 確認)
  3. 仏事のこと(納骨の時期)真宗大谷派(2026-10-07 確認)
  4. よくあるご質問(位牌を用いない・納骨の時期・中陰法要)浄土真宗本願寺派(2026-10-07 確認)
  5. ご法要(四十九日・本位牌の開眼)真言宗豊山派 宝性寺(2026-10-07 確認)
  6. 49日・法事霊符山 尊星王院(2026-10-07 確認)
  7. 葬儀と供養について天台宗(2026-10-07 確認)
  8. 墓地、埋葬等に関する法律(第14条)e-Gov法令検索(2026-10-07 確認)
  9. 墓地、埋葬等に関する法律施行規則(第8条)e-Gov法令検索(2026-10-07 確認)
  10. 神葬祭神社本庁(2026-10-07 確認)

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