葬儀のあと

お彼岸はいつ?2026〜2028年の日付早見表とお墓参り・お供え

更新 文 みおくり手帖 編集部

この記事の要点

  • お彼岸は春分の日・秋分の日を中日とする7日間。年に2回あります。
  • 2027年は春が3月18日〜24日、秋が9月20日〜26日です(国立天文台の暦要項)。
  • 期間中にお墓参りや寺の彼岸会に参るのが一般的。日の決まりはありません。
目次
  1. お彼岸とは
  2. 2026〜2028年のお彼岸 早見表
  3. お彼岸に何をするか
  4. お墓参りの持ち物と手順
  5. お供え(ぼたもち・おはぎ)
  6. 地域によって違うお彼岸の行事
  7. 宗派による考え方の違い
  8. 亡くなって初めてのお彼岸

お彼岸(ひがん)は、春分の日と秋分の日を真ん中の日(中日・ちゅうにち)として、その前後3日ずつを合わせた7日間です。春と秋の年2回あります。2027年は、春が3月18日〜24日、秋が9月20日〜26日です。

春分の日と秋分の日は、国立天文台が毎年発表する「暦要項(れきようこう)」で決まります。この記事では、2026〜2028年の日付の早見表、お墓参りの持ち物、お供え、地域ごとの行事、宗派による考え方をまとめました。

お彼岸とは

お彼岸は、春分・秋分の日を中日とする7日間です。臨済宗妙心寺派の冊子は、初日を「彼岸入り」、春分・秋分の日を「お中日」、最終日を「彼岸明け」と呼ぶと説明しています。この間に、寺では「彼岸会(ひがんえ)」という法要を営み、家族はお墓参りをします。

「彼岸」は、迷いや苦しみの多いこの世(此岸・しがん)に対して、さとりの世界や極楽浄土を指す言葉です(浄土宗、日蓮宗)。世界大百科事典によると、春分・秋分のころに先祖をしのぶ習わしは、インドや中国には見られず、日本にしかないものです。記録の上では、806年(大同元年)に春と秋に7日間の仏事を営んだのが最初とされます(日蓮宗、臨済宗妙心寺派)。

春分・秋分の日に営む理由には、いくつかの説があります。浄土宗は、太陽が真西に沈むこの日に、西のかなたの極楽浄土と亡き人を想うと説明しています。日蓮宗は、昼と夜の長さが等しいことを、偏らない生き方(中道)に結びつける説も紹介しています。

秋分の日は、法律でも先祖をしのぶ日と定められています。国民の祝日に関する法律は、秋分の日を「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」日、春分の日を「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日としています。

2026〜2028年のお彼岸 早見表

国立天文台の暦要項に載っている春分・秋分の日をもとに、編集部が7日間を一覧にしました。

年 彼岸入り 中日(祝日) 彼岸明け
2026年 春 3月17日(火) 3月20日(金) 3月23日(月)
2026年 秋 9月20日(日) 9月23日(水) 9月26日(土)
2027年 春 3月18日(木) 3月21日(日) 3月24日(水)
2027年 秋 9月20日(月) 9月23日(木) 9月26日(日)
2028年 春 3月17日(金) 3月20日(月) 3月23日(木)
2028年 秋 9月19日(火) 9月22日(金) 9月25日(月)

(国立天文台 令和8年・令和9年暦要項、国立天文台「何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?」をもとに作成。2026年10月8日確認)

補足

2028年の日付は、国立天文台が公表している計算値です。祝日としての春分の日・秋分の日は、前の年の2月1日に暦要項が官報に載って正式に決まります。2028年分は、2027年2月に発表される予定です。

秋分の日は9月23日とは限りません。2028年は9月22日です。春分の日も、年によって20日か21日になります。毎年カレンダーで確かめるか、この表を使ってください。

お彼岸に何をするか

お彼岸にしなければならないことは決まっていません。宗派の説明では、次のように過ごすことが勧められています。

  1. お墓参り。7日間のうち都合のよい日に行きます。妙心寺派の冊子は、中日にお寺参りやお墓参りをするのがよいとしています。
  2. 寺の彼岸会に参る。菩提寺の法要に参加し、話を聞きます。
  3. 仏壇を整える。掃除をして、花やお供えを新しくします。
  4. ふだんの暮らしを見直す。妙心寺派の冊子は、お彼岸を、布施や忍耐など6つの行い(六波羅蜜)を心がける期間だとしています。

お墓参りの持ち物と手順

天台宗は、お墓参りに特別な作法はなく、先祖への感謝の気持ちを込めて参ることが大切だとしています。天台宗が挙げる持ち物の例を、用途ごとに表にしました。

用途 持ち物の例
お参り 数珠、経本、線香、ろうそく、マッチ
掃除 たわし、歯ブラシ、ほうき、ぞうきん、バケツ、ゴミ袋
お供え 花、菓子、果物、飲み物、下に敷く半紙

バケツやひしゃくは、霊園で借りられることがあります。事前に確かめておくと荷物が減らせます。

浄土宗が案内する手順をもとに、一般的な流れを並べます。

  1. お墓が菩提寺にある場合は、まず住職にあいさつし、本堂の本尊にお参りする
  2. お墓の前で手を合わせてから、掃除をする
  3. 花と線香を供え、墓石に水をかける
  4. あらためて手を合わせる

食べ物を供えた場合は、鳥や動物に荒らされないよう、お参りが済んだら持ち帰ります。臨済宗妙心寺派の冊子も、お盆のお墓参りについて同じように案内しています。墓地ごとに決まりがあることもあるので、管理事務所の案内に従ってください。

お供え(ぼたもち・おはぎ)

お彼岸のお供えとしてよく知られているのが、ぼたもち(おはぎ)です。世界大百科事典は、春と秋の彼岸につくって仏壇に供え、親戚などに配る風習があったとしています。百科事典マイペディアによると、本来は春のものを牡丹餅(ぼたもち)、秋のものをお萩(おはぎ)と呼んだそうです。今は季節を問わず、どちらの名前でも呼ばれています。

日本大百科全書は、彼岸の入りや明けにお墓参りをして、団子を供える地域があると紹介しています。お供えの品は、季節の果物や菓子、故人が好きだったものなどでかまいません。浄土真宗では、酒やたばこなどの好物は供えないとされています(真宗大谷派・浄土真宗本願寺派)。

地域によって違うお彼岸の行事

お墓参りや先祖供養は全国で共通していますが、地域ならではの行事もあります。辞典が紹介している例をまとめました。

地域 行事の例
秋田県・新潟県 墓や丘の高い所で藁火(わらび)を焚いて先祖を迎える所がある
北関東 寺の境内などに棚を設け、太陽をまつる「天道念仏」
京都府宮津市付近・兵庫県の一部 朝は東、夕方は西の社寺に参る「日迎え・日送り」「日の伴(とも)」
阿蘇山麓・鹿児島県薩摩地方 お彼岸に山に登る所がある

(日本大百科全書、世界大百科事典をもとに作成)

世界大百科事典は、こうした行事に太陽をまつる古い信仰のなごりがあるとしています。どの地域でも、今のお彼岸の行事はお墓参りや先祖供養を中心にしている、とも述べています。地域の葬儀や法要の習わしは地域で違う葬儀のしきたりにまとめています。

宗派による考え方の違い

宗派 お彼岸の受けとめ方
浄土宗 太陽が真西に沈む日に、極楽浄土と亡き人を想う
臨済宗(妙心寺派) 先祖に感謝し、六波羅蜜を心がける修行の期間
日蓮宗 先祖を供養する行事。春分・秋分に営む理由は諸説
浄土真宗本願寺派 修行の期間ではなく、阿弥陀さまの教えを聞く仏縁

(各宗派の公式サイトと冊子をもとに作成。2026年10月8日確認)

浄土真宗本願寺派は、浄土真宗ではさとりに至るための修行はしないと説明しています。そのうえで、お彼岸を、阿弥陀さまのお徳をたたえ、教えを聞かせていただく大切なご縁にしているとしています。「彼岸」は「あの世」と同じ意味ではないとも述べています。

神式でも、お彼岸の時期に先祖をまつる家があります。神社本庁は、年祭やお盆・お彼岸の祖霊祭で、故人の「みたま」を丁重にまつると説明しています。

亡くなって初めてのお彼岸

身近な人を亡くして初めて迎えるお彼岸について、全国共通の決まりは宗派の公式の説明では確かめられませんでした。地域によって習わしがあることもあるので、法要を営むかどうかを含め、菩提寺や親族に相談してください。

お盆の準備は初盆(新盆)の準備に、年忌法要の年は一周忌・三回忌・七回忌はいつ?に、お寺へのお礼はお布施の相場と渡し方にまとめています。

よくある質問

2027年のお彼岸はいつですか?

春のお彼岸は3月18日(木)から24日(水)、秋のお彼岸は9月20日(月)から26日(日)です。国立天文台の令和9年(2027)暦要項では、春分の日が3月21日、秋分の日が9月23日です。

お彼岸のお墓参りはいつ行けばいいですか?

7日間のうち、いつ行ってもかまいません。臨済宗妙心寺派の冊子は、中日にお寺参りやお墓参りをするのがよいとしています。都合のよい日に、家族で出かけるとよいでしょう。

ぼたもちとおはぎは違いますか?

同じものを指すことが多いです。百科事典マイペディアによると、本来は春のお彼岸のものを牡丹餅、秋のものをお萩と呼んだそうです。世界大百科事典は、彼岸につくって仏壇に供え、親戚などに配る風習があったとしています。

お彼岸に法要をしなければいけませんか?

決まりはありません。寺では彼岸会という法要を営み、参加したりお墓参りをしたりして過ごすのが一般的です。家でできることとしては、仏壇を掃除して花やお供えを新しくすることがあります。

出典・参考にした資料

  1. 令和8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節国立天文台暦計算室(2026-10-08 確認)
  2. 令和9年(2027)暦要項 二十四節気および雑節国立天文台暦計算室(2026-10-08 確認)
  3. 何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?国立天文台(2026-10-08 確認)
  4. 質問3-1)春分の日・秋分の日はどうやって決めるの?国立天文台暦計算室(2026-10-08 確認)
  5. 国民の祝日に関する法律(第2条)e-Gov法令検索(2026-10-08 確認)
  6. 臨済宗の仏事(オンライン版)お彼岸(彼岸会)臨済宗妙心寺派(2026-10-08 確認)
  7. よくあるご質問(お彼岸って何をすればいいのですか?・お墓参りのお作法)浄土宗(2026-10-08 確認)
  8. 仏事についてのQ&A(お彼岸について)日蓮宗(2026-10-08 確認)
  9. よくあるご質問(彼岸とは?)浄土真宗本願寺派(2026-10-08 確認)
  10. Q&A(お墓参り)天台宗(2026-10-08 確認)
  11. 彼岸(世界大百科事典・日本大百科全書ほか)コトバンク(2026-10-08 確認)
  12. 牡丹餅(世界大百科事典・百科事典マイペディアほか)コトバンク(2026-10-08 確認)
  13. 神葬祭神社本庁(2026-10-08 確認)

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