葬儀の費用と形式

創価学会の友人葬とは 流れと香典・服装、会員でない人の参列のしかた

更新 文 みおくり手帖 編集部

この記事の要点

  • 友人葬は僧侶を呼ばず、友人の代表(儀典長)が導師を務め、読経と唱題で送る葬儀です。
  • 学会は、儀礼的な香典は持参しなくてよいという方針。導師への謝礼も不要としています。
  • 会員でない人も参列できます。焼香は係の案内に従います。服装は一般的な喪服が多いとされます。
目次
  1. 友人葬とは
  2. 一般的な仏式の葬儀との違い(早見表)
  3. 友人葬の流れと、参列者がすること
  4. 香典・供花・服装(会員でない人の参列のしかた)
  5. 遺族が知っておきたいこと

友人葬(ゆうじんそう)は、創価学会が行っている葬儀の形です。僧侶を呼ばず、友人の代表である「儀典長(ぎてんちょう)」が導師を務め、参列者とともに読経と唱題(南無妙法蓮華経の題目を唱えること)で故人を送ります。式の進め方は、一般的な葬儀と大きくは変わりません。

会員でない人も参列できます。学会の公式サイトでは、儀礼的な香典は持参しなくてもよいという方針が示されています。この記事では、公式サイトで確かめられる範囲で、式の流れ、香典・供花・服装の扱い、会員でない人の作法をまとめます。公式サイトで確かめられないことは書いていません。

友人葬とは

創価学会の公式サイトによると、学会が友人葬を始めたのは1991年ごろです。遺族と友人が集まり、法華経の「方便品(ほうべんぽん)」と「寿量品の自我偈(じがげ)」を読み、題目を唱えて故人の追善を行います。

友人葬では僧侶を呼ばず、故人に戒名もつけません。学会は、葬儀で僧侶が引導を渡さないと成仏しない、戒名が必要だ、という考えは仏教の開祖の考えにはないと説明しています。そのため、お布施のたぐいは一切必要ないとしています。

また公式サイトは、葬儀のしきたりが土地ごとに違うことにふれ、それぞれの土地の習わしに合わせて営むことを大切にしていると説明しています。式の内容や順番も、地域によって異なることがあると書かれています。

一般的な仏式の葬儀との違い(早見表)

項目 一般的な仏式 友人葬(公式サイトの説明)
導師 僧侶 友人の代表(儀典長)
読むお経 宗派ごとに違う 方便品・自我偈と題目
お布施・導師への謝礼 包む 一切必要ない
戒名 授かる つけない
香典 持参するのが一般的 儀礼的な香典は持参しなくてよい
祭壇・遺影の花 生花の祭壇など 色花で飾ってよい。御本尊にはシキミ(樒)
位牌 本位牌をつくる 名札のようなもので、葬儀後に処分してよい
塔婆・年忌法要 行うのが一般的 必ず行うものではないとしている

(創価学会公式サイト「友人葬 創価学会のお葬式」をもとに編集部作成。仏式の欄は一般的な例で、宗派や地域で違います)

友人葬の流れと、参列者がすること

公式サイトに載っている、通夜と葬儀・告別式の一般的な進行です。

順番 式の内容 参列者がすること
1 開式の辞 司会の案内を聞く
2 読経・唱題 導師を中心に進む。静かに座る
3 焼香 自我偈に入ると始まる。係の案内で順に焼香
4 御祈念文・題目三唱 導師の鈴を合図に、全員で題目を3回唱える
5 弔慰文・弔電の紹介 聞く
6 導師のあいさつ 聞く
7 謝辞 喪主か親族代表のあいさつを聞く
8 題目三唱 鈴を合図に、全員で3回唱える
9 閉式の辞 終了後の連絡や注意事項を聞く

(創価学会公式サイトの「一般的な進行・式次第」から編集部作成)

焼香の順番は、導師・副導師、親族、参列者の順が一般的とされています。葬儀・告別式のあとは、唱題が続くなか、導師や遺族、参列者がシキミなどを棺に納めてお別れをします。棺は男性の近親者数人が霊柩車へ運び、喪主のあいさつのあと出棺します。

補足

会員でない参列者が題目三唱に加わるかどうかについて、公式サイトに決まりは書かれていません。わからないときは、係の人の案内に従ってください。焼香の回数も公式サイトには書かれていないので、前の人に合わせるか、係にたずねるとよいでしょう。焼香の基本の動きは焼香のやり方と回数で説明しています。

香典・供花・服装(会員でない人の参列のしかた)

香典

公式サイトによると、形だけの香典なら持ってこなくてかまわない、というのが学会の考え方です。日本には弔意のしるしに香典を持参する習慣がありますが、形式的な香典はすべて断っている例もあると説明しています。大切なのは、参列者が故人の冥福を祈る真心だという考え方です。

遺族から「香典は辞退します」と案内があれば、持参しません。案内がなく迷う場合は、遺族の考えを確かめてください。香典の一般的な金額の目安は香典の金額相場にまとめています。

供花

公式サイトでは、祭壇や遺影を花籠(色花)で飾ってもよいとされています。御本尊にお供えするのはシキミです。参列者から供花を贈ることについての決まりは、公式サイトには書かれていません。贈りたいときは、遺族か葬儀社に確かめてください。

服装と持ち物

項目 公式サイトの説明
服装 とくに決まりはない。一般的な喪服で参加する人が多い
通夜と告別式 同じ服装でかまわない
念珠(数珠) 持っている人は持参

喪服の選び方は葬儀の服装、数珠については数珠の選び方と持ち方で説明しています。

遺族が知っておきたいこと

費用

友人葬では、僧侶へのお布施や導師への謝礼は必要ないとされています。ただし、式場、祭壇、棺、霊柩車、火葬料などは、一般の葬儀と同じようにかかります。見積書の明細で確かめてください。国民健康保険などの葬祭費は、葬儀の宗教や形式に関係なく、条件を満たせば申請できます(葬祭費・埋葬料の申請)。

葬儀のあとの供養

項目 公式サイトの説明
年忌法要 必ず行うものではない。営みたい場合は、親族らが自宅で勤行・唱題してもよい
会館での法要 全国の会館で、定例の追善勤行法要を行っている
彼岸・盆 会館で彼岸勤行法要、諸精霊追善勤行法要を行っている
塔婆 塔婆供養をしなければ成仏しない、とする教えはない
位牌 故人の名札のようなもので、葬儀後は処分して問題ない

(創価学会公式サイトの「よくある質問」から編集部作成)

お墓・納骨

公式サイトによると、学会は全国に15の墓地公園を持ち、北海道から沖縄まで各地にあります。永久に遺骨を預かる納骨施設や、期間を決めて使う納骨堂もあります。くわしくは学会の「墓地公園・納骨堂のご案内」で確かめてください。

先祖のお墓が別の宗派のお寺の墓地にある場合は、納骨の扱いをそのお寺に確かめておくと安心です。お寺の墓地は、それぞれのお寺の規則で納骨の条件が決まるためです。宗教者を呼ばない葬儀と納骨の関係は無宗教葬(自由葬)でも説明しています。

補足

家族の中に会員と会員でない人がいる場合、葬儀の形をどうするかは、故人の希望と家族の話し合いで決めます。導師を誰にどう頼むかの手順は、公式サイトには書かれていません。故人が会員だった場合は、故人と親しかった会員の人に相談してみてください。

ほかの宗教の葬儀の流れはキリスト教・神式の葬儀の流れ、一般的な葬儀の流れはお通夜・葬儀・告別式の流れをご覧ください。

よくある質問

友人葬に香典は持っていくべきですか?

創価学会の公式サイトによると、形だけの香典なら持ってこなくてかまわない、というのが学会の考え方です。形式的な香典はすべて断っている例もあると説明されています。遺族から案内があれば、それに従ってください。

会員でなくても友人葬に参列できますか?

参列できます。公式サイトでは、会員ではない参列者からも賛同の声が寄せられていると紹介されています。読経や唱題は導師を中心に行われ、焼香は係の案内に従って行います。

友人葬の服装や持ち物は?

公式サイトでは、とくに決まりはなく、一般的な喪服で参加する人が多いとされています。通夜と告別式は同じ服装でかまいません。念珠(数珠)を持っている人は持参するよう案内されています。

友人葬では戒名やお布施はどうなりますか?

友人葬では故人に戒名をつけず、僧侶を呼ばないため、お布施のたぐいは一切必要ないと公式サイトで説明されています。導師への謝礼も不要とされています。式場や火葬などの費用は別にかかります。

友人葬の焼香はいつ、どの順番でしますか?

公式サイトによると、通常は読経が自我偈(じがげ)に入ると同時に焼香が始まります。順番は導師・副導師、親族、参列者の順が一般的です。係の人が案内するので、それに従ってください。

出典・参考にした資料

  1. 友人葬 創価学会のお葬式創価学会公式サイト(2026-10-08 確認)
  2. 墓地公園・納骨堂のご案内創価学会公式サイト(2026-10-08 確認)

制度や料金は変わることがあります。編集方針/誤りに気づいたらお知らせください。

あわせて読みたい

葬儀の費用と形式の記事

葬儀の費用と形式をすべて見る