参列のマナー

香典の金額相場 関係別・年代別の目安と避けたい金額、新札や連名の注意

更新 文 みおくり手帖 編集部

この記事の要点

  • 全国調査で最も多い金額は、友人・職場・近所が5,000円、おじ・おばが1万円。
  • 地域別では東北はおじ・おばが3万円、九州は近所が3,000円が最多でした。
  • 4と9、偶数の金額と新札は避けるのが一般的。辞退の案内があれば持参しません。
目次
  1. 関係別の香典の目安
  2. 贈る人の年代別の目安
  3. 地域ブロック別の香典(全国10地域)
  4. 避けたほうがよい金額(4・9・偶数)
  5. お札は新札を避ける
  6. 夫婦・連名・会社で出すとき
  7. 香典を辞退されたとき
  8. 家族葬に参列するとき
  9. 法要(四十九日・一周忌)に包む金額
  10. 迷ったときの決め方

香典の金額は、故人との関係で決めるのが一般的です。全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の調査(2021年度)で最も多かった金額は、友人・職場・近所が5,000円、おじ・おばが1万円でした。兄弟姉妹は5万円、親は10万円です。4や9のつく金額と新札は避けるのが一般的です。

ただ、香典の額に決まりはありません。地域や家のしきたり、日ごろの付き合いの深さでも変わります。この記事では、調査の数字を関係別・年代別に加え、全国10の地域ブロック別にも表にしました。北海道から沖縄まで、お住まいの地域の数字を確かめられます。

関係別の香典の目安

全互協は、5年ごとに「香典に関するアンケート調査」を行っています。最新の第6回は、2021年10月から2022年3月に、互助会が受けた個人葬の参列者にアンケートを配り、5,177件の回答を集めました。

故人との関係 最も多かった金額 平均額
親(義理の親を含む) 10万円 59,711円
兄弟姉妹 5万円 45,452円
祖父母 5,000円 14,942円
おじ・おば 1万円 18,285円
そのほかの親戚 1万円 17,000円
職場の関係 5,000円 6,204円
勤務先の人の家族 5,000円 5,336円
取引先 1万円 7,915円
友人・その家族 5,000円 6,649円
隣人・近所 5,000円 6,285円

(全互協「第6回香典に関するアンケート調査」2021年度。職場の関係は上司・同僚・部下・所属団体の合計)

表を見るときのポイントです。

  • 「最も多かった金額」を目安にします。平均額は、一部の高額な回答に引っぱられて高めに出ます。祖父母は最多が5,000円なのに、平均は1万5,000円近くあります。
  • 親と兄弟姉妹は回答が少なめです。親は121件、兄弟姉妹は84件でした。全互協も、兄弟姉妹は5万円の前後の金額も多く、最多額が一般的とは言い切れないとしています。
  • 2,000円・3,000円は「まとめて包んだ額」の可能性があります。全互協は、職場・友人・近所なら個人で包む目安は5,000円で、2,000円や3,000円は何人かで一緒に包んだ額だろうとみています。

前回(2016年度)の調査と比べると、親戚以外の平均額は少し上がりました。職場の関係は5,447円から6,204円、友人は5,972円から6,649円です。全互協は、全体としては大きく変わっていないとまとめています。

贈る人の年代別の目安

同じ調査を、香典を包んだ人の年代で分けた結果です。「最も多かった金額(平均額)」の形で書いています。

親戚の場合

年代 祖父母 おじ・おば そのほかの親戚
20代以下 5,000円(9,076円) ―(28,500円) 3,000円(7,300円)
30代 5,000円(11,201円) 1万円(9,364円) 1万円(11,000円)
40代 5,000円(11,523円) 1万円(14,839円) 1万円(12,561円)
50代 5,000円(17,522円) 1万円(16,013円) 1万円(17,729円)
60代以上 1万円(20,596円) 1万円(24,000円) 1万円(20,850円)

親戚以外の場合

年代 職場の関係 友人・その家族 隣人・近所
20代以下 5,000円(4,261円) 5,000円(3,611円) 3,000円(3,667円)
30代 5,000円(5,941円) 5,000円(5,750円) 3,000円(3,800円)
40代 5,000円(5,321円) 5,000円(5,744円) 3,000円(5,900円)
50代 5,000円(6,970円) 5,000円(6,500円) 5,000円(6,648円)
60代以上 5,000円(7,289円) 5,000円(7,692円) 5,000円(6,340円)

(「―」は回答が少なく、最多額が集計されていないもの。親と兄弟姉妹は年代別の回答が少ないため省きました)

最も多い金額は、年代でほとんど変わりません。一方、平均額は50代・60代で高くなります。全互協によると、職場・取引先・友人・近所の関係では、年齢が上がるほど平均額が高くなる傾向がありました。取引先は、30代以上で1万円が最も多い金額です。

社会に出たばかりの20代なら、職場や友人は5,000円、近所は3,000円が一つの目安になります。年齢や立場が上がると、同じ関係でも少し多めに包む人が増える、と読み取れます。

地域ブロック別の香典(全国10地域)

全互協の調査は、回答を全国10の地域ブロックに分けて集計しています。ブロックの分け方は、一般的な地方の区分と少し違います。自分の都道府県がどこに入るかを、まず確かめてください。

ブロック 含まれる都道府県 回答数 香典を通夜に持参
北海道 北海道 259件 92.7%
東北 青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 582件 41.9%
北関東 茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・新潟・長野 837件 70.0%
東京 東京・山梨 214件 76.2%
南関東 神奈川・静岡 459件 85.0%
中部 愛知・三重・岐阜・富山・石川 873件 91.8%
近畿 大阪・兵庫・京都・福井・和歌山・滋賀・奈良 837件 84.3%
中国 鳥取・島根・岡山・広島・山口 162件 60.5%
四国 徳島・香川・愛媛・高知 277件 64.3%
九州 福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 677件 64.5%

(全互協「第6回香典に関するアンケート調査」2021年度。回答数は県別の件数の合計。中国ブロックは調査概要の表の計欄に181件とありますが、県別の合計と集計結果の表では162件です)

香典を通夜に持っていく人は、北海道と中部で9割を超えました。一方、東北は葬儀・告別式に持参した人が55.5%で、通夜を上回っています。中国・四国・九州も、3割台の人が告別式に持参していました。通夜と告別式の両方に出るときも、香典は1回だけ渡します。

親戚への香典(地域別)

「最も多かった金額(平均額)」の形です。

ブロック 祖父母 おじ・おば そのほかの親戚
北海道 5,000円(12,513円) ―(20,000円) 1万円(10,000円)
東北 5,000円(12,973円) 3万円(25,952円) 1万円(23,000円)
北関東 1万円(16,408円) 1万円(16,762円) 1万円(26,750円)
東京 5,000円(13,203円) ―(23,000円) 1万円(11,250円)
南関東 5,000円(15,011円) ―(16,250円) 1万円(20,455円)
中部 5,000円(15,010円) 1万円(15,833円) 1万円(20,000円)
近畿 5,000円(16,459円) 1万円(25,970円) 1万円(17,551円)
中国 5,000円(18,230円) 1万円(10,000円) 1万円(18,333円)
四国 5,000円(13,266円) 1万円(8,333円) 2万円(20,000円)
九州 5,000円(16,878円) 1万円(9,648円) 5,000円(7,188円)

親戚以外への香典(地域別)

ブロック 職場の関係 友人・その家族 隣人・近所
北海道 5,000円(8,571円) ―(7,500円) 5,000円(6,667円)
東北 5,000円(6,800円) 5,000円(6,385円) 5,000円(5,267円)
北関東 5,000円(7,044円) 1万円(7,561円) 5,000円(6,919円)
東京 5,000円(5,708円) 5,000円(8,043円) 5,000円(5,250円)
南関東 5,000円(6,500円) 5,000円(5,500円) ―(6,857円)
中部 5,000円(7,032円) 5,000円(7,417円) 5,000円(6,120円)
近畿 5,000円(5,574円) 5,000円(7,349円) 5,000円(7,897円)
中国 5,000円(5,125円) 5,000円(7,214円) 5,000円(7,167円)
四国 ―(12,000円) 5,000円(5,000円) 5,000円(5,000円)
九州 5,000円(4,684円) ―(4,971円) 3,000円(4,535円)

(「―」は回答が少なく、全互協が最多額を集計していないもの。親と兄弟姉妹は、ブロックごとの回答がさらに少ないため省きました)

地域別の表の読み方

  • 親戚以外は、ほとんどの地域で5,000円が最多です。職場の関係は、最多額が出た9地域すべてで5,000円でした。
  • 地域で最多額が違う関係があります。東北はおじ・おばが3万円、北関東は祖父母と友人が1万円、四国はそのほかの親戚が2万円でした。九州は近所が3,000円、そのほかの親戚が5,000円です。
  • 九州ブロックは、職場・友人・近所の平均額が10地域で最も低くなりました。ただし、このブロックの回答677件のうち327件が福岡県、183件が沖縄県で、県ごとの違いは表に出ていません。
  • 回答の少ないブロックは、ぶれが大きくなります。中国ブロックは162件で、島根県の回答はありませんでした。東京ブロックの親の平均額(18,750円)が全国(59,711円)と大きく違うのも、回答の少なさが影響していると考えられます。
  • 互助会が受けた葬儀の参列者への調査です。地域の全体を代表する数字ではありません。目安の一つとして使ってください。

補足

地域によっては、香典の額を申し合わせている所があります。たとえば群馬県では、香典を少額にしてお返しを辞退する「新生活」の習わしが、葬儀の習俗として続いてきたと群馬県立文書館が紹介しています。埼玉県入間市も、香典を3,000円までとして香典返しを受けない「新生活運動」を案内しています。地元の習わしは、同じ地域の親族や近所の人に聞くのが確実です。ほかの地域の違いは「地域で違う葬儀のしきたり」にまとめています。

避けたほうがよい金額(4・9・偶数)

香典では、次の金額を避けるのが一般的です。

  • 4と9のつく金額(4,000円、9,000円、4万円、9万円など)。「死」と「苦」を連想させるためと言われます。
  • 偶数の金額。割り切れることから、故人とのつながりが切れることを連想させるとされます。

全互協は、4・9や偶数は避けるとしたうえで、2,000円と2万円はかまわないとしています。それでも偶数が気になる場合は、1万円か3万円にすると迷いません。

お札は新札を避ける

香典には、新札(折り目のないお札)を使わないのが一般的です。不幸を予想して前から用意していたように受け取られるのを避けるためとされます。全互協も浄土宗も、新札を避けるよう案内しています。

手元に新札しかないときは、一度折り目をつけてから入れると気になりません。反対に、破れや汚れのひどいお札も避けます。お札の向きや袋への入れ方は「香典の書き方」で説明しています。

夫婦・連名・会社で出すとき

夫婦で参列する

夫婦で参列するときは、香典を一つにまとめるのが一般的です。表書きは夫の名前だけにするか、夫の名前の左に妻の名前を添えます。金額は、故人とより関係の深いほうの付き合いを基準に決めます。

友人や同僚と連名で出す

何人かでまとめるときは、1人あたりの額を決めてから合計します。3人で3,000円ずつだと9,000円になるので、合計が4や9、偶数にならないよう調整します。たとえば合計を1万円にする方法があります。

名前は3人ほどまで並べて書きます。それより多いときは「〇〇部一同」などとして、全員の名前を書いた紙を中に入れます。

会社として出す

会社の名前で出す香典は、会社の規程(慶弔見舞金の決まり)で金額が決まっている場合があります。総務の担当者や上司に確認します。個人としても出すかどうかは、故人との関係で決めます。

名前の書き方は「香典の書き方」をご覧ください。

香典を辞退されたとき

訃報や案内に「ご香典はご辞退申し上げます」とあれば、香典は持っていきません。無理に渡すと、遺族に香典返しの手間をかけることになります。

  1. 案内の言葉を確かめます。香典だけでなく、供花や供物も辞退していることがあります。
  2. 受付で差し出しません。受付に「香典辞退」の表示があれば、記帳だけをします。
  3. 気持ちは言葉で伝えます。お悔やみの言葉を伝えるか、参列できないときは弔電や手紙を送ります。
  4. 後日あらためて送りません。辞退は遺族の意向です。後から現金を送るのも控えます。

どうしても何か届けたいときは、遺族の負担にならないか、親しい人に相談してからにしましょう。言葉の選び方は「お悔やみの言葉」で紹介しています。

家族葬に参列するとき

家族葬は、家族や親しい人だけで行う葬儀です。招かれていない場合は、参列も香典も控えるのが一般的です。後から亡くなったことを知ったときも、遺族の意向を確かめてから弔問します。

招かれて参列する場合、金額の考え方は一般の葬儀と同じです。家族葬では香典を辞退する家もあるので、案内をよく確かめます。家族葬の特徴は「家族葬・一般葬・一日葬・直葬の違い」で説明しています。

法要(四十九日・一周忌)に包む金額

四十九日や一周忌の法要に招かれたときも、お金を包みます。全互協は、香典の半額くらいを目安としています。お茶とお菓子だけの簡単な法要や、施主から気づかいは不要と言われた場合は、さらに少なめでよいとしています。

仏式の法要の表書きは「御仏前」が一般的です。準備や日程は「四十九日法要の準備と当日の流れ」「一周忌・三回忌の数え方」で確認できます。

迷ったときの決め方

  1. 故人との関係で目安を決めます。上の表の「最も多かった金額」を基準にし、地域ブロック別の表で地元の数字も見ます。
  2. 付き合いの深さで調整します。家族ぐるみで親しかった場合などは、目安より多めにします。
  3. 同じ立場の人に相談します。職場や親戚の間で額をそろえることや、地域で申し合わせがあることもあるので、聞いておくと安心です。
  4. 4・9・偶数を避け、新札でないお札を用意します。

よくある質問

香典でいけない金額はありますか?

4と9のつく金額(4,000円、9,000円、4万円など)や、偶数の金額は避けるのが一般的です。全日本冠婚葬祭互助協会は、2,000円と2万円はかまわないとしています。地域や家で考え方が違うので、気になるときは1万円か3万円にすると迷いません。

友人や職場の人の葬儀の香典はいくらですか?

全日本冠婚葬祭互助協会の調査(2021年度)では、友人やその家族、職場の関係とも、最も多かった金額は5,000円でした。平均は友人6,649円、職場6,204円です。部署でまとめて出す場合もあるので、周りの人に確認すると安心です。

香典の相場は地域によって違いますか?

同じ調査を10の地域ブロック別に見ると、親戚以外はほとんどの地域で5,000円が最多でした。一方、東北ではおじ・おばが3万円、北関東では祖父母と友人が1万円、九州では近所が3,000円が最多です。地元の申し合わせがある地域もあるので、同じ地域の親族に聞くのが確実です。

親や兄弟姉妹の葬儀の香典はいくらですか?

同じ調査では、親(義理の親を含む)は10万円、兄弟姉妹は5万円が最も多い金額でした。ただし回答数が少なく、地域や家で差があります。自分が喪主を務める場合は、香典は出さないのが一般的です。親族の間で相談して決めるのが確実です。

家族葬の香典はいくら包めばいいですか?

招かれて参列する場合、金額の考え方は一般の葬儀と同じです。家族葬では香典を辞退する家もあるので、案内に辞退の言葉がないか確かめてから用意しましょう。

出典・参考にした資料

  1. 第6回香典に関するアンケート調査(令和3年度)調査概要一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-07 確認)
  2. 第6回香典に関するアンケート調査(令和3年度)集計結果一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-07 確認)
  3. お葬式のマナー:香典をいくら包めばいいの?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-07 確認)
  4. お葬式のマナー:法事(法要)に出席するときは?一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-07 確認)
  5. よくあるご質問(お香典・お布施の包み方)浄土宗(2026-10-07 確認)
  6. 令和6年度テーマ展示1「史料で見る上州の冠婚葬祭」群馬県における新生活運動の展開群馬県立文書館(2026-10-07 確認)
  7. 入間市新生活運動について入間市(2026-10-07 確認)

制度や料金は変わることがあります。編集方針/誤りに気づいたらお知らせください。

あわせて読みたい

参列のマナーの記事

参列のマナーをすべて見る