お通夜・葬儀・告別式の流れ 亡くなってから初七日までの日程と時間割
この記事の要点
- 全国で多い流れは安置、打ち合わせ、納棺、通夜、葬儀・告別式、火葬、収骨の順です。
- 東北や九州の一部などには、通夜のあと先に火葬し、お骨で葬儀をする地域があります。
- 火葬までは全国では2日後が最多。関東は空き待ちで4日以上かかる人が過半数でした。
目次
葬儀は、安置、打ち合わせ、納棺、通夜、葬儀・告別式、火葬、収骨の順に進むのが、全国で最も多い形です。収骨とは、火葬のあとにお骨を骨つぼに納めることです。通夜は夕方から夜に、葬儀・告別式は翌日の午前から昼に行います。ただし、東北や九州の一部などでは、通夜のあとに火葬を済ませ、お骨にしてから葬儀・告別式をする地域があります。亡くなってから火葬までの日数も、全国では「2日後」が最も多い一方、関東では4日以上かかる人が過半数でした。この記事では、全国に共通する流れと日程の例、喪主と遺族の動き、地域で違う点をまとめます。
全国に共通する流れ
どの地域でも、おおむね次の順に進みます。
- 逝去・搬送:病院や施設、自宅から、安置する場所へ移します。葬儀社に連絡すると、寝台車で運んでくれます。
- 安置:火葬の日まで、自宅や葬儀社の安置施設などで休ませます。法律で、亡くなってから24時間は火葬できません。
- 打ち合わせ:喪主(葬儀の代表者)を中心に、葬儀社と日程・形式・予算を決めます。
- 死亡届と火葬の許可:死亡届を市区町村に出し、火葬許可証を受け取ります。葬儀社が代わりに出すことも多くあります。
- 納棺:ご遺体を棺に納めます。通夜の前に行うのが一般的です。
- 通夜:葬儀の前の晩に、家族や親しい人が集まります。
- 葬儀・告別式と火葬:宗教者による儀式と、参列者のお別れをします。火葬のあと、お骨を骨つぼに納めます。
- 初七日法要:本来は亡くなった日から数えて7日目です。葬儀の日に繰り上げて行うことも多くあります。
7の「葬儀・告別式」と「火葬」の順番が、地域によって入れ替わります。くわしくは、この記事の後半「火葬の順番は地域で違う」で説明します。死亡届の出し方は死亡届の出し方と期限をご覧ください。
亡くなってから初七日までの日程(例)
亡くなった翌日に通夜、その翌日に葬儀・告別式をする場合の例です。火葬場や式場の空き、宗教者の都合で、安置の日が増えます。
| 日 | 主なこと | 喪主・遺族がすること |
|---|---|---|
| 1日目 | 逝去、搬送、安置 | 葬儀社へ連絡、近い親族へ連絡 |
| 2日目 | 打ち合わせ、納棺、通夜 | 日程・形式・予算を決める、遺影の写真を選ぶ、弔問を受ける |
| 3日目 | 葬儀・告別式、出棺、火葬、収骨 | 喪主のあいさつ、火葬場への同行 |
| 同じ日 | 初七日法要(繰り上げ)、会食 | 会食(精進落とし)の席を設ける |
鎌倉新書の「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」によると、亡くなってから火葬までの日数は、全国では「2日後」が35.1%で最多でした。「3日後」29.2%、「4日後」10.1%、「1日後」9.7%と続きます。
一方、関東では「3日後」が24.1%で最多ですが、「5日後」19.0%、「4日後」16.2%と続き、過半数が4日以上かかっていました。冬(12〜2月)の関東では、8日以上という回答が18.1%ありました。死亡数に比べて火葬場が足りない地域では、空き待ちで日数が延びます。
安置の場所や費用はご遺体の安置場所と日数、亡くなった直後の動き方は家族が亡くなったらすることで説明しています。
打ち合わせで決めること
安置が済んだら、葬儀社と打ち合わせをします。喪主を中心に、家族の誰かが一緒に聞くと、決めたことを確かめ合えます。
- 喪主を決める。配偶者や子が務めることが多いですが、決まりはありません。
- 形式を決める。一般葬、家族葬、一日葬、直葬(火葬式)のどれにするかです。
- 日程と場所を決める。火葬場と式場の空き、お寺の都合を合わせます。前火葬の地域では、火葬の時刻も含めて決めます。
- 宗教者に連絡する。菩提寺(お付き合いのあるお寺)があれば、日程を相談します。
- 見積もりを確かめる。参列者の人数で、飲食や返礼品の費用が変わります。
- 遺影の写真を選ぶ。ピントが合った、顔がはっきり写った写真が向いています。
鎌倉新書の2026年の調査では、葬儀で困ったこととして、遺影に向く写真がなかったことが227件挙がりました。早めに候補を探しておくと、当日あわてずに済みます。形式の違いは家族葬・一般葬・一日葬・直葬の違いをご覧ください。
通夜当日の時間割(例)
通夜は、葬儀の前の晩に、家族や親しい人が故人のそばで過ごす儀式です。今は夕方から1〜2時間ほどで終える形が一般的です。
| 時刻の目安 | 内容 | 喪主・遺族 |
|---|---|---|
| 午後 | 納棺(ご遺体を棺に納める) | 立ち会う。愛用品を一緒に納める |
| 16:30ごろ | 式場に入る | 供花の並びや席順を確認 |
| 17:30ごろ | 受付開始 | 受付は親族や知人に頼む |
| 18:00ごろ | 通夜開式(読経・焼香) | 遺族は前方の席で弔問を受ける |
| 19:00ごろ | 閉式、通夜振る舞い | 喪主があいさつする |
| 21:00ごろ | 散会 | 翌日の集合時刻を確認 |
時刻は一例です。式場によって使える時間が決まっています。遺族用の控室で夜を過ごせる式場もあり、夜通し付き添うかどうかは家族で決めます。
補足
通夜と告別式のどちらに参列する人が多いかも、地域で違います。全日本冠婚葬祭互助協会の調査(2021年度)では、中部(愛知・三重・岐阜・富山・石川)の参列者の86.5%が通夜だけに出ていました。東北では告別式だけに出た人が37.6%で、通夜だけの人(34.2%)より多くなっています。通夜振る舞いの料理や返礼品の数は、地元の傾向を葬儀社に聞いて決めると安心です。
葬儀・告別式当日の時間割(例)
後火葬(葬儀のあとに火葬)の場合の例です。葬儀・告別式は通夜の翌日に行い、終わったら出棺して火葬場へ向かいます。
| 時刻の目安 | 内容 | 喪主・遺族 |
|---|---|---|
| 9:00ごろ | 集合、受付準備 | 弔辞や弔電の読み上げ順を確認 |
| 10:00ごろ | 開式(読経・弔辞・焼香) | 遺族から順に焼香する |
| 10:50ごろ | お別れ(棺に花を入れる) | 最後の対面をする |
| 11:00ごろ | 出棺 | 喪主があいさつし、位牌や遺影を持つ |
| 11:30ごろ | 火葬場に着き、火葬 | 控室で待つ |
| 13:00ごろ | 収骨(骨上げ) | 二人一組で骨つぼに納める |
| 13:30ごろ | 初七日法要、会食 | 喪主があいさつする |
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ポイント
火葬場の控室で待つあいだに、軽食をとることがあります。火葬場まで行く人数は、霊柩車やマイクロバスの手配に関わります。前日までに、同行する人を決めて葬儀社に伝えておくと安心です。
火葬の順番は地域で違う
全国で多いのは「通夜→葬儀・告別式→火葬」の順です。しかし、先に火葬をして、お骨になってから葬儀・告別式をする地域があります。これを「前火葬」や「骨葬(こつそう)」と呼びます。
| 順番 | 呼び方 | 多いと報告された地域の例 |
|---|---|---|
| 通夜→葬儀・告別式→火葬 | 後火葬 | 関東の栃木県、近畿の滋賀県、北陸の福井県・石川県、中国の広島県など |
| 通夜→火葬→葬儀・告別式 | 前火葬・骨葬 | 東北の青森県・岩手県・秋田県、九州の熊本県、愛媛県の宇和地方、三重県の志摩地域など |
国立歴史民俗博物館の研究報告(関沢まゆみ、2015年)によると、同館が全国58地点の葬送を調べた資料集では、21事例が火葬をしてから葬儀をする順番でした。東北の各県のほか、長野市、静岡県、和歌山県、島根県、大分県、鹿児島県、沖縄県などの例が含まれます。そのうち19事例は、葬儀の日のうちに納骨していました。
同じ報告は、東北の葬儀社への調査から、前火葬は青森県・岩手県・秋田県に多く、宮城県・山形県では減り、福島県では少ないと紹介しています。四国では、近畿に近い地域にはなく、九州に近い宇和地方に多いという報告も紹介されています。同じ県の中でも違いがあります。
前火葬の地域では、通夜のあと、葬儀・告別式の前に火葬場へ行きます。告別式の祭壇にはお骨を安置するので、参列者が故人の顔を見てお別れできるのは、火葬の前までです。遠方から参列する親族には、火葬の日時も早めに伝えます。
補足
地元を離れて暮らしている人が、故郷で葬儀をする場合は、順番を親族や地元の葬儀社に確かめておくと安心です。収骨のしかたや香典返しの時期など、ほかの地域差は地域で違う葬儀のしきたりにまとめています。
喪主と遺族の主な役目
喪主は葬儀の代表者として、決める役と、あいさつをする役を担います。準備の作業は、家族で分けて大丈夫です。
| 役目 | 誰がすることが多いか | 内容 |
|---|---|---|
| 日程・形式の決定 | 喪主 | 葬儀社や菩提寺と相談して決める |
| あいさつ | 喪主 | 通夜の終わり、出棺のとき、会食の始めなど |
| 連絡 | 家族で分担 | 親族、故人の友人、勤務先など |
| 受付・会計 | 親族や知人 | 香典を受け取り、記帳を整理する |
| 宗教者への対応 | 喪主・家族 | 出迎え、お布施を渡す |
あいさつは短くてかまいません。参列へのお礼と、故人の生前のお付き合いへのお礼を伝えれば十分です。
日程を決めるときの決まりと事情
24時間たつまで火葬はできない
墓地、埋葬等に関する法律第3条は「埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後二十四時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。」と定めています。亡くなった当日の火葬はできません。
友引と年始の休み
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火葬場の空き
死亡数に比べて火葬場が少ない地域では、予約が取れる日まで待つことがあります。待つあいだは安置を続けるため、ドライアイスや安置施設の費用が日数分かかります。くわしくはドライアイスの量・費用・交換の目安と火葬待ちの現状をご覧ください。
初七日法要と、その後の法要
初七日(しょなのか)は、亡くなった日から数えて7日目に行う法要です。親族が改めて集まるのが難しいため、葬儀の当日に繰り上げて行うこともあります。
その後は四十九日法要が大きな節目になります。忌日の前の晩(逮夜)に営む地域があるなど、数え方は地域や宗派によって違うことがあります。四十九日の数え方や、日付を自動で出せる法要日程の計算ツールもご利用ください。
宗教・形式による違い
ここまでは仏式の例です。宗教や形式によって、呼び方や流れが変わります。
- 浄土真宗:亡くなった人はすぐ仏になるという考え方から、香典の表書きなどがほかの宗派と異なります。
- 神式:通夜にあたる「通夜祭(つやさい)」、葬儀にあたる「葬場祭(そうじょうさい)」を行います。焼香の代わりに玉串を供えます。
- キリスト教式:カトリックとプロテスタントで異なります。通夜にあたる集まりや、教会での葬儀を行うことが多いです。
- 一日葬・直葬:一日葬は通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で行います。直葬(火葬式)は式を行わず、火葬場でお別れをします。
費用の目安は葬儀費用の相場と内訳で、形式ごとの違いは家族葬・一般葬・一日葬・直葬の違いで解説しています。
よくある質問
お通夜は何時から始まりますか?
夕方6時前後に始まり、1時間ほどで終わる例が多く見られます。そのあと通夜振る舞い(会食)をすることがあります。正確な時刻は葬儀社と斎場の予約で決まります。
葬儀と告別式は何が違いますか?
葬儀は故人を送る宗教的な儀式、告別式は参列者がお別れをする場です。今は続けて行うことが多く、「葬儀・告別式」とまとめて呼ばれています。
亡くなってから葬儀まで何日かかりますか?
法律で、亡くなってから24時間たつまで火葬はできません。鎌倉新書の2024年の調査では、全国では亡くなってから2日後の火葬が最も多い一方、関東では過半数が4日以上かかっていました。
葬儀の前に火葬する地域はどこですか?
国立歴史民俗博物館の研究報告では、東北の青森県・岩手県・秋田県や九州の熊本県などに多いと報告されています。愛媛県の宇和地方、三重県の志摩地域などの例もあります。同じ県の中でも違うので、地元の親族や葬儀社に確かめてください。
友引に葬儀はできますか?
友引に葬儀をしてはいけない決まりはありません。ただ、友引を休みにしている火葬場があり、日程に影響します。横浜市の市営斎場は友引を原則休場としていますが、休館日が年始だけの火葬場もあります。
初七日法要はいつ行いますか?
本来は亡くなった日から数えて7日目です。最近は、葬儀の当日に火葬のあとなどに繰り上げて行うこともあります。数え方は地域で違うことがあるので、お寺に確認してください。
出典・参考にした資料
- 墓地、埋葬等に関する法律(第3条)e-Gov法令検索(2026-10-07 確認)
- 第6回お葬式に関する全国調査(2024年)株式会社鎌倉新書(いい葬儀)(2026-10-07 確認)
- 第7回お葬式に関する全国調査(2026年)株式会社鎌倉新書(2026-10-07 確認)
- 市営斎場のご案内(休場日・火葬時間)横浜市(2026-10-07 確認)
- 利用案内(火葬の所要時間・控室の利用時間・休館日)臨海斎場(2026-10-07 確認)
- 料金のご案内(式場の出棺時刻)東京博善株式会社(2026-10-07 確認)
- 火葬化とその意味:「遺骸葬」と「遺骨葬」:納骨施設の必須化(関沢まゆみ、国立歴史民俗博物館研究報告 第191集、2015年)国立歴史民俗博物館(2026-10-07 確認)
- 第6回香典に関するアンケート調査(令和3年度)集計結果一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(2026-10-07 確認)
- 死亡届神戸市(2026-10-07 確認)